▲9月24日、「ソウル市外国人家事管理士」テスト事業の関係者懇談会で発言する韓国雇用労働部(省に相当)のハン・ウンスク外国人材担当官。写真=news 1

 「ソウル市外国人家事管理士」テスト事業の一環で韓国に来たフィリピン人家政婦が秋夕(チュソク=中秋節、今年は9月17日)連休期間中に職場から無断で逃げ出すなどの問題が相次いでいる中、関係当局が「門限」騒動のきっかけとなった午後10時の人員確認方針をなくすことに決めた。

 ソウル市が5日に明らかにしたところによると、市と雇用労働部はこれまで推進してきたフィリピン人家政婦の午後10時の人員確認をしないことにしたという。希望者を調査し、月に2回、隔週で賃金を支給する案も推進することにした。

 先月24日、雇用労働部とソウル市は緊急懇談会を開き、家政婦らの門限などに対する意見を聴取した。これまではモデル事業参加業者が午後10時を宿舎に戻る時間と決め、人員を把握していたが、これを行わないことにしたものだ。

 関係当局は賃金を2回にわたり隔週で渡す案も実施することにした。ソウル市関係者は「懇談会で約30人が『月給ではなく隔週で受け取りたい』という意見を出したが、希望する人に限り、(1カ月分の)賃金を(隔週で)2回に分けて支給することにした。労働契約を更新した上で、希望者に限りすぐに実行する予定だ」と述べた。

 これらは、フィリピン人家政婦2人が秋夕連休中にソウル市内の職場からいなくなった事件の後続措置と受け止められている。この事件の直後、「低賃金や劣悪な待遇を理由に、フィリピン人家政婦たちから離脱者が発生した」と指摘されていた。

 無断で職場からいなくなり、連絡がつかなくなったフィリピン人家政婦2人は4日、釜山市蓮堤区のある宿泊施設で警察官と釜山出入国外国人庁移民特殊調査隊に摘発された。法務部は2人を関連法に基づいて取り調べ、強制退去とする方針だ。

ク・アモ記者

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