▲イラスト=UTOIMAGE

 【NEWSIS】中国の大型連休である国慶節連休(10月1-7日)期間中、全国の有名観光地が旅行客で大にぎわいとなっている。国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産に登録されている観光地、安徽省の黄山では、観光客が最も多い時期を迎えて宿泊費が高騰、このためトイレで寝泊まりする人々の写真までインターネット上で拡散され、話題となっている。

 これは、台湾の中央通信などが4日、中国全域から集まって来た観光客たちが黄山に殺到した影響で価格が高騰した上、宿泊先が見つからずにトイレに泊まるという事態が発生したと報じたものだ。

 交流サイト(SNS)などで拡散されている写真を見ると、観光客約20人がトイレの床にマットを敷いて座り、足も伸ばせないまま、それぞれスマートフォンを見ている。この他、観光地のフードコーナーなどでも観光客が飲食をしないのにもかかわらず座り込むという事態になっており、利用者たちの迷惑となっている。

 有名な中国の古典物語「西遊記」をモチーフにした中国アクション物ロールプレイングゲーム(RPG)「黒神話:悟空」が大ヒットしているため、山西省の寺院「小西天」にも多くの観光客が一度に集まって渋滞が発生、観光客が大声で抗議して騒動を起こす事態となった。

 中国の観光地では大型連休のたびに交通渋滞やゴミの不法投棄などの問題が発生している。当局では問題解決に力を入れているが、慢性的な問題だと指摘されている。

ムン・イェソン記者

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