▲京畿道城南市のソウル空港で開催された建軍76周年国軍の日記念行事で「怪物ミサイル」と呼ばれる地対地ミサイル「玄武5」が姿を現した。1日撮影。/ニュース1

 北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は1日、韓国の「国軍の日」記念行事を激しく非難した。この日初めて公開された韓国軍の弾道ミサイル「玄武5」に対しても誹謗(ひぼう)中傷を行った。

 金与正副部長は3日に朝鮮中央通信が公表した談話「野良犬の『力自慢か』、植民地雇用軍の『葬儀行列』か」の中で、大韓民国「国軍の日」記念行事を見た感想を伝えた。金与正副部長は行事を「烏合(うごう)の衆をたくさん集めた『雑多な遊び』『むなしい茶番劇』」などと侮辱した。

 今回の記念行事では「怪物ミサイル」と呼ばれる玄武5が初めて公開されたが、これについて金与正副部長は「『戦術核兵器級と違いがない』などと荒唐無稽な詭弁(きべん)で粉飾」「無駄に図体だけが肥大した武器」と非難した。

 金与正副部長はさらに「核を持たない国が宿命的な力の劣勢の壁を越えられないことを改めて、自ら証明した」「核保有国の前で行われた細々しい行動」とも評した。

 「玄武5」を搭載した9軸18輪の移動式発射車両(TEL)については「奇形な荷車」と嘲弄(ちょうろう)した上で、サイズがその半分にも満たない北朝鮮軍放射砲(多連装ロケット砲)については「1台の討伐能力は在来式弾頭の爆薬量に換算すれば900トンの爆発力に相当すると計算されている」と主張した。在来式弾頭の重量をいくら増やしても、戦術核兵器には到底及ばないことを訴えたかったようだ。

 韓国陸軍の最新式弾道ミサイル「玄武5」の弾頭重量は最大8トンで、現存する在来式中短距離弾道ミサイルの中で最も重い。弾頭重量を1トンまで軽くすれば射程距離は5000キロ以上に伸ばすこともできる。玄武5は北朝鮮指導部が身を隠す地下100メートルのバンカーも破壊できる威力を持つ。北朝鮮が南浸した場合、韓国軍は20-30発の玄武5で平壌を掃討する計画をすでに進めている。

 金与正副部長はさらに「戦略兵器を一つも保有できない」韓国が「戦略司令部」を創設したことについて「皮膚病にかかった犬が甲冑(かっちゅう)をかぶったようなもの」「犬が甲冑を使っても虎やライオンになることはできない」と侮辱した。

 金与正副部長は米軍の戦略爆撃機B1Bが記念行事に登場したことについて「韓国の軍統帥権者とその手下のチンピラ、傀儡(かいらい)陸海空軍が丁重に並んで敬意を表する体たらくこそ、世界の閲兵の歴史で二度とない、一人で見るにはもったいない、ただ植民地韓国でのみ演出できる名場面」と皮肉った。

 金与正副部長は「今回尹錫悦(ユン・ソンニョル)が戦争熱に非常に興奮して高めている対決の声は、終末が近い者の最後の悲鳴に過ぎない」「虚勢を張ることに熱を上げてはいるが、不安な焦りの心理がそのまま露出したものだ」と批判した。

チョン・ジェフォン記者

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