【TV朝鮮】(アンカー)

 軍隊で、敵と味を見分けるために決めておいた言葉を「合い言葉」と言います。国の安全保障に直結するこの合い言葉を担保に要求したに闇金融(ヤミ金)業者が裁判にかけられました。利息は最大で年3万%にも達するそうです。つまり1万ウォン(約1100円)借りると1年間の利息が300万ウォンということです。パク・ゴヌ記者がお伝えします。

 (記者リポート)

 警察が腕に入れ墨をした黒い服の男に手錠をかけました。

 「使っている携帯電話、他人名義の携帯電話も出せ。全部分かっているぞ」

 パソコンをつけて帳簿を調べたところ、表にきちんと整理されたリストが多数出てきました。

 「これだ」

 警察が30代の無登録違法貸金業者の事務所を急襲して捜索している様子です。

 捜査の結果、この業者らはインターネット賭博や投資の失敗で金がなくった現職の韓国軍幹部3人それぞれに数十万ウォンから数百万ウォン融資していましたが、不動産ではなく第3級機密である合い言葉が書かれた表の写真や部隊組織表などを担保として受け取っていました。

 そして、これを材料に「金を返さなければ軍事機密を流出させたことを公表する」と脅迫しました。

 このような方法で受け取った利息は年利3万%に達します。

 (警察関係者)

 「50万ウォン貸して、1週間後に70万ウォンなら利息が20万ウォンでしょ。年に換算すると、それは約3万%以上になるということです」

 検察と警察は、この違法貸金業者が貸した債権は6億ウォンを超えると見て、違法取り立てに対する捜査を続けています。

 また、韓国軍防諜(ぼうちょう)司令部は、合い言葉を流出させた軍幹部3人のうち、刑が確定した1人を除き、残りの2人に対して捜査を行っています。TV朝鮮、パク・ゴヌがお伝えしました。

(2024年10月2日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)

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