▲北京市朝陽区の大型ショッピングモールに並んだファーウェイの三つ折りスマホ「Mate XT」。9月10日撮影。/News 1

 中国・華為(ファーウェイ)が世界初となる三つ折り(トリプルフォールド)スマートフォンを発表したが、発売直後からその耐久性が論議を呼んでいる。

 中国の動画投稿サイト「Bilibili」やSNS(交流サイト)などには、ファーウェイのスマートフォン「Mate XT」が破損した様子を撮影した動画が投稿されて話題を集めている。動画に映った「Mate XT」は、ディスプレーが折れ曲がるヒンジ部分から太くて黒い線状のものが出ており、画面が割れている。「Mate XT」はサムスンの折り畳みスマホシリーズに対抗してファーウェイが今年9月に発売した世界初の三つ折りスマホだ。

 ファーウェイが「Mate XT」を公式に発売したのは先月20日だったため、「Mate XT」は約2週間で耐久性に問題が生じたことになる。

 先行機種の「Mate X」は、サムスンの折り畳みスマホとは異なり、外側に折れる構造のアウトフォールディング方式を採用した。この方式はフレキシブルディスプレーが外側に露出しているため耐久性の問題が指摘されていた。

 ファーウェイのチャーリー・ウィ専務取締役は「Mate XT」発売に際し「スクリーンとヒンジ分野の技術的革新を遂げるのに5年を要した」として、ファーウェイが開発した「天工ヒンジシステム」がMate XTに装着されているとPRしていた。

 Mate XTのストレージ1TB(テラバイト)モデルは2万3999元(約49万1300円)。最も安価な256GB(ギガバイト)モデルでも1万9999元(約40万9000円)となっている。

 世界で初めて折り畳みスマホを発売したサムスン電子も現在は三つ折りスマホを開発中で、発売時期を調整している。サムスン電子は2022年、内側に2回折れる「フレックスG」と、内側・外側に2回折れる「フレックスS」の試作品を公開している。

キム・テホ記者

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