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尹大統領 核使用なら「政権終末」と北朝鮮に警告=「国軍の日」式典で
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は1日、ソウル南方、京畿道・城南のソウル空港(軍用空港)で開かれた「国軍の日」記念式典で演説した。尹大統領は「北の政権は今からでも核兵器が自分たちを守ってくれるという妄想から抜け出さなければならない」と述べたうえで、「北が核兵器の使用を企てるなら、わが軍と韓米同盟の圧倒的な対応に直面することになる。その日が北の政権終末の日になるだろう」と警告した。
尹大統領は、北朝鮮の政権が「権力世襲のみを追い求め、住民の悲惨な生活からは目を背けて核とミサイルでわれわれを脅かしている」と非難。また、ごみをぶら下げた風船の散布や全地球測位システム(GPS)への妨害電波発信などの挑発行為に加え、韓国との関係を「敵対的な二つの国家」と主張して南北統一を否定していると指摘した。
さらに、ロシアと違法な武器取引を行って国際社会のルールに逆らい、朝鮮半島と世界平和を脅かしているとして「わが軍は強力な戦闘力と確固たる体制で北の挑発に直ちに報復する」と述べた。
韓米同盟については、昨年4月に韓米首脳が採択したワシントン宣言を機に名実共に核を基盤とする同盟に強化されたとして、韓国と米国が北朝鮮の核脅威に対抗して設置した核協議グループ(NCG)を中心に「韓米一体型拡大抑止」を構築し、米国の強力な拡大抑止の公約が行動で実現されたと評価。韓米同盟に基づき韓米日安全保障協力を強化し、国際社会と緊密に連携して安保体制を確立すると強調した。
この日創設された、北朝鮮の核・大量破壊兵器の抑止と対応を主要任務とする「戦略司令部」については、「北の核と大量破壊兵器から国と国民を強固に守る中核部隊になるだろう」と期待を示した。
尹大統領は先端科学技術に基づく国防革新の必要性にも触れ、人工知能(AI)による有人・無人複合戦闘システムや宇宙、サイバー、電子戦の領域で未来の戦場を主導できるよう国防研究開発分野を強化すると強調。将兵の処遇改善も約束した。
防衛産業については「われわれが作った戦車や自走砲、防空兵器はアジアを越え、欧州や中東で韓国防衛産業の真価を発揮している」とし、「いまや韓国防衛産業は国家安保と経済を強固に支える国家戦略産業になった」と述べた。