▲イラスト=UTOIMAGE

【NEWSIS】中国で、補修工事を終え開通したばかりの橋のねじが緩んだ様子を撮影した動画がSNS(交流サイト)に掲載され、波紋が広がっている。このねじは子どもでも回せるほど緩んでいた。

 中国の複数のメディアが19日に報じた。それによると問題の動画は中国北西部・陝西省太原市内の迎沢大橋で撮影された。太原市内の幹線道路に架かるこの橋は1954年に完成し、今年5月から始まった補修工事を終え9月11日に通行が再開されたばかりだった。

 SNSに掲載された動画には手抜き工事を疑わせる様子が映っていた。ぐらつく橋の手すりのねじは手で回せるほど緩くなっていた。別の動画には子供がねじを簡単に回す様子も撮影されていた。撮影者がカメラを別の方向に向けると橋には多くの通行人や車も映っていた。

 動画がSNSに掲載されると大きな問題になった。太原市当局はメディアの取材に対し「現状を把握しており、欄干を細かく点検して補強を行っている」と説明した。

 しかし太原市のコメントに対してネットでは「信頼できない」などの指摘が相次いでいる。中には「ねじを素手で回せるのに、強風や豪雨の時に耐えられるのか」と不安を隠せないコメントや「通行人が見つけたものを、工事をしながらなぜ見落としたのか」など工事のずさんさを指摘するコメントもあった。

 中国では橋の手抜き工事はたびたび問題となっている。昨年11月には北部河北省石家荘市の滹沱河大橋で橋の上に設置されたケーブルに火が付いて切れ、車の通行中の橋の上に炎が落下する事故が起こった。当時この橋は開通からわずか1カ月だった。

ヒョン・ソンヨン記者

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