▲写真=UTOIMAGE

 高層ビルが所狭しと立ち並ぶ香港で「昇り竜」と呼ばれるウオータースパウト(水上竜巻)現象が発生した。香港天文台(HKO)や現地メディアなどが28日(現地時間)に伝えた。それによると同日昼12時30分ごろ、香港のビクトリア・ハーバーで昇り竜現象が発生したという。

 ビクトリア・ハーバーは香港の九竜半島と香港島の間に位置する港で、世界三大天然港の一つであり、世界三大夜景としても有名な香港の代表的な観光名所だ。

 今回目撃された昇り竜現象は1959年に香港天文台が現代式の気象観測を始めて以来、ビクトリア・ハーバーで初めて観測されたものだという。

 昇り竜は地表近くと上空で風向きが違った際に起こる気象現象だ。今回の昇り竜は約2分間続いて消滅したという。

 この昇り竜は高層ビルが建ち並ぶ地区で発生したため、動画や写真が数多く撮影された。目撃者によると、昇り竜は水面から陸地の方向に移動し、海岸のプールの塀にぶつかって消えたという。

 今回の昇り竜は65年ぶりに発生したことから、香港市民の間では「天変地異の前触れでは」など心配の声も相次いでいる。

キム・ミョンイル記者

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