▲イラスト=UTOIMAGE

 【NEWSIS】「飲酒運転が疑われる」という理由でユーチューバーに車で追いかけられていた30代男性が単独事故を起こして死亡したことと関連し、警察がこの30代男性の車を追いかけたユーチューバーを立件した。

 光州警察庁は27日、飲酒が疑われる車の追撃・検挙動画をコンテンツとして生配信するユーチューバーを在宅で立件したことを発表した。

 このユーチューバーは22日午前3時50分ごろ、光州市光山区月桂洞の道路で、飲酒運転が疑われるとして、30代男性が運転する車を追いかけた。

 30代男性はユーチューバーを引き離し、約2キロメートルにわたりスピードを出して走ったが、光山区山月洞の道路の路肩に止まっていたトレーラーに衝突して死亡した。

 警察は、ユーチューバーが30代男性を追いかけたことが事故に至る直接的・間接的原因を作ったと判断した。

 警察はこの事故に関して、ユーチューバーと共に30代男性の車を追いかけたチャンネル登録者2人も今後の立件を検討することにしている。

 チャンネル登録者を数万人抱えているこのユーチューバーとその仲間たちは、遊興飲食店街などで飲酒運転が疑われる人物の通報から取り締まり・検問・摘発までの過程をユーチューブで生配信する、いわゆる「真の教育」と呼ばれる動画を製作・掲載し、チャンネル登録者たちから「投げ銭」(金銭的支援)を得ている。

 警察は今年7月、このユーチューバーと別のチャンネル登録者を道路交通法上の共同危険行為違反容疑で書類送検した。

 このユーチューバーと別のチャンネル登録者は昨年12月、光州市北区の道路で飲酒が疑われる車を追いかける動画を撮影し、走行中の別の車の通行を妨害した容疑が持たれている。

 当時、通報を受けて出動した警察は、ユーチューバーに飲酒を疑われたドライバーのアルコール検査を実施したが、飲酒運転ではないことを確認した。

 警察は告訴状を受けて捜査に着手し、ユーチューバーがこのドライバーを追いかける際にあおり運転をし、周辺の車の通行を妨害したと判断した。

 今年1月にもこのユーチューバーとその仲間たちは飲酒運転が疑われる車を追いかける様子を生配信した際、飲酒運転だとして摘発されたドライバーと暴力沙汰を起こしていた。

 警察関係者は「現在、具体的な容疑は公にできないが、ユーチューバーの追跡が30代男性の死亡事故と関連性があると判断した。早ければ来週中にもユーチューバーに出頭を求めて取り調べる予定だ」と述べた。

キム・ヘイン記者

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