【ソウル聯合ニュース】韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官は25日(現地時間)、米ニューヨークで開かれた20カ国・地域(G20)外相会合で、国連安全保障理事会(安保理)の再活性化が必要だとの考えを示した。外交部が26日、伝えた。

 趙氏は会合で、世界に対する挑戦に対応するための国際秩序改革の必要性を強調し▼安保理の再活性化と国連の力量強化▼持続可能な開発目標(SDGs)履行のための国際体制再編への努力強化▼人工知能(AI)など新たな挑戦を扱うグローバルガバナンス構築を議論する必要性――を提起した。

 また、ウクライナ戦争やイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘への対応が不十分であることや、安保理の北朝鮮制裁に関する専門家パネルの活動停止など、安保理が本来の機能を果たしていないと指摘。国際平和と安定を保障するための安保理の正常化が急務だと強調した。

 続けて、安保理改革の必要性に共感を示し、民主性・透明性・代表性を向上させ、公平な地理的配分が確保されるよう非常任理事国を拡大する方向で改革がなされなければならないと主張した。

 趙氏はSDGsの履行を進展させるために国際体制を改善する努力が必要だとして、国際開発金融機関(MDB)、世界貿易機関(WTO)など中核機関の適切な改革とグローバルサウス(主に南半球に位置するアジアやアフリカなどの新興国・途上国)への関与促進の必要性を強調した。

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