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韓国外相「国連安保理による紛争解決に限界」 人道支援・開発との連携提言
【ニューヨーク聯合ニュース】韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官は25日(現地時間)、米ニューヨークで開かれた国連安全保障理事会の公開討論で「最近の国際紛争の展開は、問題の効果的な解決において安保理の限界を浮き彫りにした」と述べ、紛争予防のため人道支援と開発を平和・安保問題と連携させて取り扱わなければならないと強調した。
趙氏は、安保理が役割を果たせていない代表的な事例として安保理制裁決議違反であるロシアと北朝鮮の武器取引を挙げ、両国に安保理決議の順守を促した。
また、貧困や難民、資源配分などの人道主義的挑戦は安保や開発問題とも関連しており、安保理はまず対立の根本原因を解決する努力をしなければならないと指摘。そのためには人道支援と開発を平和・安保と連携させる統合的で一貫したアプローチが必要だと力説した。
趙氏は、近年の安保理常任理事国の利害関係を考慮すると、韓国を含む非常任理事国の役割がますます重要になっているとし、「多様な観点と展望をテーブルにのせることによって対話を促進し、常任理事国間の懸け橋の役割を果たすことができる」と述べた。
この日の安保理公開討論には安保理理事国以外の国連加盟国を含めた93カ国が出席し、国際平和と安保維持のために自由に意見を述べる形で開催された。国連のグテレス事務総長は、強力な権限を持つ安保理が分裂し、パレスチナ・ガザ地区やウクライナ、スーダンなどの戦争を終息させるリーダーシップを見せていないと批判した。