▲24日、韓国国会の文化体育観光委員会で懸案質疑に出席した鄭夢奎(チョン・モンギュ)大韓サッカー協会会長=写真左=、朴柱昊(パク・チュホ)前大韓サッカー協会戦力強化委員=同中央=、洪明甫(ホン・ミョンボ)サッカー韓国代表監督。写真=news 1

 「(大韓サッカー協会は)町内会や(大学の)サークル以下だという気がする」。24日に韓国国会で開かれた文化体育観光委員会。これは、最大野党・共に民主党の姜由楨(カン・ユジョン)議員が鄭夢奎(チョン・モンギュ)大韓サッカー協会会長に対し、「李林生(イ・イムセン)技術理事に韓国代表戦力強化委員会の業務を兼任させたのは、大韓サッカー協会の定款違反に当たる。洪明甫(ホン・ミョンボ)韓国代表監督選任後に開かれた理事会案件など、どこにも李林生理事に韓国代表戦力強化委員会業務の一部を委任するという内容がない」と指摘した上で述べた言葉だ。

 この日、国会には鄭夢奎会長の他、洪明甫監督、李起興(イ・ギフン)大韓体育会会長など、最近批判を浴びている韓国体育界の関係者らが出席し、懸案質疑に答えた。現職のサッカー韓国代表監督が国会懸案質疑に証人として出席したのは今回が初めてだ。文化体育観光委員会の委員らは、与野党を問わず一斉に大韓サッカー協会の手続きを糾弾した。同委員会の田載秀(チョン・ジェス)委員長は「3選されて10年近く国会にいたが、今日のように与野党が声を一つにするのは初めてだ」と言った。

 サッカー韓国代表監督選任手続きを批判する声は多かった。代表監督は大韓サッカー協会の韓国代表戦力強化委員会が推薦し、理事会の承認を受けて任命することになっている。問題は、戦力強化委員会が第10回会議で洪明甫氏ら最終候補者3人を推薦した後、鄭海成(チョン・ヘソン)前戦力強化委員会委員長が突然辞任し、李林生理事が監督選任の全権を受け継いだ点だ。李林生理事は欧州で監督候補2人に会って帰国した後、洪明甫氏と面談し、翌日選任を発表した。これについて李林生理事は「鄭夢奎会長にすべての権限を与えられた」と釈明していた。共に民主党の朴洙賢(パク・スヒョン)議員らが「鄭夢奎会長は緊急理事会や書面決議など最小限の委任手続きもせずに、一方的に李林生理事に監督選任権限を与えた」と指摘すると、鄭夢奎会長は「手続き上、違法はないと考える」と答えた。また、「大韓サッカー協会会長を辞任する考えがあるか」と尋ねられると、「あらゆる可能性を閉ざさずに考えてみる」と答えた。

 洪明甫監督は「選任手続きが不公正だったとか、特別扱いだったなどとは思わない」「ワールドカップ(W杯)予選を目前にしている。監督として残りの期間、チームを強くしてW杯で良い結果を出すのが任務だ」と述べた。つまり、監督職からの辞任を拒否したということだ。李林生理事は議員質疑での答弁中に涙声で「辞任する」と言った。

 与党・国民の力の申東旭(シン・ドンウク)議員は大韓体育会の李起興会長に対し、「李起興会長の就任前は約22%だった役員再任比率が、就任後は100%近くまで増えた」と批判した。李起興会長はこの前日の23日に地方体育会の懇談会で「文化体育観光部(省に相当)は化け物であり、政治集団だ」と発言していたことが明らかになり、24日に謝罪した。一方、パリ五輪のバドミントン女子シングルスで金メダルを獲得した安洗塋(アン・セヨン)選手の批判発言により物議を醸した、韓国代表選手たちの公式スポンサー企業製品使用強制規定(選手個人のスポンサー企業製品使用制限規定)について、大韓バドミントン協会のキム・テクギュ会長は「改めるようにする」と述べた。

張珉錫(チャン・ミンソク)記者、キム・サンユン記者

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