▲陳恵媛・釜山地検副部長検事/聯合ニュース

 金建希(キム・ゴンヒ)大統領夫人をあざける書き込みをSNS(交流サイト)で行った疑いが持たれている陳恵媛(チン・ヘウォン)釜山地検副部長検事が、無罪判決を受けた。

 ソウル西部地裁刑事合議11部(裵星中〈ペ・ソンジュン〉部長判事)は23日午前、国家公務員法違反および名誉毀損(きそん)の罪に問われている陳検事に対し、無罪を言い渡した。ただし、公職選挙法に関連して陳検事側から行われた違憲法律審判の申し立てについては受け入れなかった。

 裁判部は、国家公務員法違反容疑について「フェイスブックは個人の日常を記録する私的空間で、被告人が掲示した480本ほどの文章のうち、公訴事実についての文章は16本ほどに過ぎない」とした。

 さらに「話題になっている社会現象について個人的な考えを掲示してきただけで、特定候補者の当落のために文章を掲示したり、選挙に対する具体的な内容が含まれたりしたとは見なし難い」と、量刑理由について説明した。

 また、名誉毀損の容疑に関しては「被害者がジュリーであるとか、ジュリーが自分の友人であるという事実を直接的には適示しなかった」とし「被告人が掲示した『Prosetitute』は、掲示文において先に検察組織を中傷する新造語として使用された事実が確認され、『ジュリー疑惑』に関連する検察の起訴事実に対し否定的な意見を掲示したものとみられ、無罪と判断した」と表明した。

 陳検事は2022年9月、フェイスブックに、金夫人の昔の写真をアップロードして「ジュリーのスペリングは知ってるかもしれないね」と書き込み、金夫人を中傷するかのような文章を載せた疑いが持たれていた。「ジュリー」とは「金建希夫人がソウル・江南の風俗店でジュリーという源氏名で働き、検事らと親密な関係になった」とする疑惑に由来する呼び方だが、この疑惑が事実であるとは確認されていない。

 さらに、掲示文の末尾には「売春婦(Prostitute)」を暗示するかのような英単語「Prosetitute」を書き込み、物議を醸した。ただし陳副検事は、検察の権限乱用を批判するために「検察(Prosecutor)」と「組織(Institute)」を合成した自分の新造語だと主張していた。

チョ・ユジン記者

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