【ソウル聯合ニュース】韓国で「永遠の在野」と評される労働・市民運動家の張琪杓(チャン・ギピョ)氏が22日、胆のうがんのため死去した。78歳だった。 

 1945年に慶尚南道・密陽で生まれた故人はソウル大法学部に入学してから、労働運動家の焼身自殺を機に学生運動と労働運動に身を投じた。ソウル大生内乱陰謀事件などで9年間の獄中生活と12年間の逃亡生活を送ったが、民主化運動弾圧などに伴う補償金は一切受け取らなかった。

 在野の運動に限界を感じ、政党も立ち上げた。国会議員選挙に7回出馬したが、いずれも落選した。

 労働・市民運動に献身したものの、制度権の政界には進出できず「永遠の在野」と評された。

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