▲イラスト=UTOIMAGE

 ズワイガニ2杯を約37万ウォン(約4万円)で販売しようとし、ぼったくりだとして論議を呼んだ仁川の蘇莱浦口魚市場が、合わせて150件の行政処分を受けたことが分かった。

 仁川市南洞区は今年3月から毎週、蘇莱浦口魚市場で現場点検を実施し、過怠料の賦課や改善命令など合わせて150件の行政処分を下したと明らかにした。

 このうち水産物の原産地を表示していなかった17業者には、それぞれ過怠料5万-9万ウォンが課された。実際の重さとは異なる重さが表示される上皿てんびん型の計量器61点については改善命令が下された。また、1年に1回健康診断を受けるという規定に違反した3業者は16万-20万ウォンの過怠料処分を受けた。

 原産地偽装、調理場の衛生違反についても1件ずつ摘発された。これらの業者はそれぞれ是正措置と過怠料25万ウォンの処分を受けた。また、区は魚市場周辺で飲食物を販売していた違法な露天商(1店)に対し、行政代執行による撤去を実施した。

 朴鍾孝(パク・チョンヒョ)南洞区庁長は「本格的なワタリガニの季節と蘇莱浦口祭りを迎え、大勢のお客さまが蘇莱浦口を訪れると予想している。商人たちの積極的な自浄努力によって蘇莱浦口魚市場のマイナスイメージが改善することを願う」と述べた。

 蘇莱浦口魚市場を巡っては今年3月、ユーチューブやインターネットのコミュニティーサイトで悪質な販売手口の告発が相次いだ。中にはズワイガニを販売する際、正確な重さも伝えずに「2杯で37万8000ウォン」という法外な値段をふっかけたり、ヒラメの価格を「1キロ4万ウォン」と表示しながら5万ウォンを要求したりするケースもあった。また、一方的に水産物の購入を強要するケースもあった。

 こうした悪質なケースが相次いだことから蘇莱浦口に対するイメージが悪化し、イメージを改善するために関連部署が合同で集中点検に乗り出した。蘇莱浦口の商人たちは「客引き行為・混ぜ売り・ぼったくり」などを根絶するとして、昨年6月に伝統魚市場で自浄大会を開催し、地面にひれ伏して謝罪した。

チョン・アイム記者

ホーム TOP