▲写真=UTOIMAGE

 秋夕(チュソク=中秋節、今年は9月17日)連休中の16日に江原道寧越郡で発生したトンネル逆走事故。この事故の加害者は韓国海兵隊の現役副士官だったことが18日、明らかになった。警察はこの海兵隊副士官が飲酒事故を引き起こしたとみて、捜査している。

 警察と軍当局によると、慶尚北道浦項市内で服務している海兵隊捜索副士官(24)は16日午前1時27分ごろ、江原道寧越郡の国道38号線寧越第2トンネルでスポーツタイプ多目的車(SUV)を一人で運転していた際、逆走して対向車線のミニバンと正面衝突する事故を起こしたとのことだ。

 この事故で副士官とミニバンを運転していたAさん(34)が心停止状態で病院に搬送されたが、2人とも死亡した。ミニバンに乗っていたAさんの妻と子ども2人、義父と義母は重軽傷を負って病院に搬送され、現在も治療を受けている。Aさん一家は秋夕連休で家族そろって移動中に事故に遭った。

 警察がドライブレコーダーやトンネルの監視カメラなどを分析した結果、副士官は間違った進入路から入ってきて、事故地点であるトンネルまで約4キロメートルの区間を逆走して事故を起こしたことが分かった。事故地点は高速道路のように中央分離帯が設置されている場所だった。

 警察は「副士官は同級生たちと酒を飲んだ後に運転をしたようだ」という周囲の人物の証言を確保したという。警察は、副士官が飲酒していたかどうかを確認するため、死亡した副士官の血液を採取し、韓国国立科学捜査研究院に精密分析を依頼している。警察関係者は「検査結果が出るまでには約2週間かかるとみられる」と語った。

 海兵隊関係者は「(副士官は)事故当時は休暇中だったと把握している。近く、警察から事件を引き継いで捜査を継続する予定だ」と述べた。

コ・ユチャン記者

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