▲元韓国代表MF孫準浩(写真=NEWSIS)

 韓国プロサッカー・チームの水原FCが元韓国代表MF孫準浩(ソン・ジュンホ、32)との契約を解除した。

 水原FCの崔淳鎬(チェ・スンホ)団長は13日、「騒動が続けばファンがサッカーの試合よりも孫準浩の状況の方に関心を持つようになる。孫準浩と話し合った上で、双方の合意により契約を終了することにした」と発表した。今年6月から水原FCでプレーしてきた孫準浩の契約期間は12月までだったが、これで契約が打ち切られることになった。

▲11日の記者会見中、涙を流すサッカー元韓国代表MF孫準浩(ソン・ジュンホ、32)=水原FC=。写真=聯合ニュース

 孫準浩は八百長で違法な利益を得たとして10日、中国サッカー協会から永久除名処分を受けた。中国サッカー協会は11日、国際サッカー連盟(FIFA)にこの内容を通知した。FIFAが懲戒委員会を開いて中国サッカー協会の懲戒内容を検討した後、これを各加盟国に通知すれば、孫準浩は全世界のどのリーグでも選手としてプレーすることができなくなる。

 孫準浩は中国のプロサッカー・チーム山東泰山でプレーしていた昨年、八百長の疑いで逮捕され、約10カ月間拘禁された。今年3月に釈放され、帰国した後は水原FCに入団して12試合に出場、1ゴール・1アシストを記録した。帰国後、中国で受けた処罰内容に対して口を閉ざしていた孫準浩だが、中国サッカー協会が永久除名処分を下すや今月11日に記者会見を開き、「中国の公安当局の脅迫によりウソの自白をした」として涙を見せた。しかし、これによってかえって騒動が広がった。八百長容疑で逮捕されたチームメイトの金敬道から20万元(現在のレートで約400万円)を受け取った事実を認めながらも、孫準浩が「金を受け取ったのは事実だが、理由が思い出せない」と語ったため、世論は急激に冷ややかになった。

 孫準浩が八百長疑惑に対して明確な釈明をできなかったため、市民の税金に頼って運営されている地方自治体チームの水原FCは「血税で八百長疑惑のある選手に給与を与えた」との批判を浴びた。孫準浩は水原FCと約5億ウォン(約5300万円)で6カ月契約を結んだとのことだ。

張珉錫(チャン・ミンソク)記者

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