▲9月5日午前3時20分ごろ、京畿道金浦市高村邑の平屋自動車部品工場で北朝鮮の汚物風船が火元とみられる火災が発生した。/京畿道消防災難本部

 金浦国際空港近くの自動車部品工場で発生した火災について、その原因は北朝鮮から飛来した汚物風船だったとみられ、消防当局が引き続き検証を行っている。

 京畿道消防災害本部が9日に明らかにした。それによると同日午前10時30分ごろ、京畿道金浦市高村邑台里の平屋自動車部品工場の屋根から北朝鮮の対南汚物風船の起爆装置や紙の残骸などが発見された。

 金浦空港からわずか2-3キロしか離れていないこの工場では4日前の今月5日未明に火災が発生した。火災は午前3時20分頃に発生し、周辺の建物にいた作業員らが「隣の工場の屋根の右端に炎が見える」と消防に通報した。現場に駆け付けた消防隊員らは通報から1時間17分後の午前4時37分に火を消し止めた。この火災で犠牲者やけが人などは出なかったが、サンドイッチパネル(プラスチックの芯材を金属の板で挟んだ積層構造の板)の屋根など天井部分が約50平方メートルほど燃えた。

 消防当局が同日現場に調査官を派遣し現場検証を行ったところ、北朝鮮の汚物風船の起爆装置とみられる燃えかすを発見したという。消防署の関係者は「現場で発見された物体は北朝鮮汚物風船の起爆装置などの残骸であることを確認した」とコメントした。

 北朝鮮から飛来した汚物風船により首都圏各地で火災の通報が相次いでいる。今月8日午後2時ごろには京畿道坡州市広灘面のある倉庫の屋上に北朝鮮の汚物風船が落下し火災が発生した。この火災で人命被害は出なかったが、サンドイッチパネル造りの倉庫1棟の屋根330平方メートルが燃え、火は3時間後に消し止められた。警察と消防はこの倉庫の屋根の上から起爆装置とみられる物体を発見した。

金浦=キム・スオン記者

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