【ソウル聯合ニュース】韓国軍の合同参謀本部は北朝鮮が4日夜から5日正午にかけ、2回にわたってごみをぶら下げた計約480個の風船を韓国に向けて飛ばしたと明らかにした。

 合同参謀本部によると、北朝鮮は4日夜から5日早朝にかけ約420個、5日午前から約3時間約60個の風船を散布した。ソウル市内や北朝鮮に近い京畿道北部で計約100個の風船が見つかった。中身は紙くずやプラスチックボトルなどのごみで、危険物はなかったという。

 合同参謀本部は風船の落下に注意するとともに落ちた風船を発見しても触らずに軍や警察などに通報するよう呼び掛けた。

 北朝鮮は韓国民間団体のビラ散布に反発して今年5月から風船を飛ばしており、今回で13回目となる。北朝鮮がごみ風船を飛ばすのは先月10日以来となる。

 韓国統一部当局者は「水害による北の被害が深刻な状況であるにもかかわらず、非常識かつ低級な行為を繰り返したことを非常に遺憾に思う」と強調した。また、韓国民間団体のビラ散布に反発して風船を飛ばしていることについて、「情報を伝えるために民間団体が行っている自発的行為が、北の当局が行う挑発の名分にはならない」と指摘した。

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