【TV朝鮮】(アンカー)

 韓国野党・共に民主党が提出した大田高等検察庁の李廷燮(イ・ジョンソプ)検事に対する弾劾訴追案が憲法裁判所で棄却されました。リベラルと保守の裁判官9人全員一致の決定でした。アン・ドンワン釜山地検第2次長検事に続く2回目の検事弾劾棄却でしたが、共に民主党は検事はもちろん、多くの公職者に対して弾劾カードを乱発しているとの指摘を受けています。今後相次ぐ弾劾にブレーキがかかるか、アン・ヘリ記者がお伝えします。

 (リポート)

 昨年10月に共に民主党の金義謙(キム・ウィギョム)元議員は国政監査で李廷燮検事の不正疑惑を指摘しました。

 金義謙 /当時共に民主党議員(昨年10月)

 「妻の実家と関連する民事・刑事の数々の紛争で執事の役割を果たし、解決人の役割を果たしています」

 それから2カ月後に共に民主党は李廷燮検事の弾劾訴追案を国会で通過させました。理由は他人の前科記録を無断で閲覧し、妻の弟の麻薬捜査をもみ消したということでした。

 金振杓(キム・ジンピョ)/当時国会議長(昨年12月)

 「可決したことを宣布します」

 ところが憲法裁判所は9カ月にわたる審理を経て、この弾劾審判請求を裁判官9人の「全員一致」で棄却しました。

 弾劾の理由が十分に特定されておらず、検事の職務と関係ないことを弾劾の理由にしたことを問題視しました。

 李美善(イ・ミソン)/憲法裁判官

 「職務の執行と関係ない行為は弾劾事由になり得ません」

 李廷燮検事と支援者は決定を喜び、

 クォン・ソングク/弁護士(李廷燮検事の代理人)

 「弾劾制度の本質に見合った判断が下されたと思います」

 国会側は検察の非協力が原因と不満を吐露しました。

 キム・ユジョン/弁護士(国会側代理人)

 「訴追事由の不特定となっている部分は、実際のところ検察が証拠を提出しない部分に相当する…」

 共に民主党による検事弾劾の棄却は今年5月のアン・ドンワン検事に続き2回目です。TV朝鮮、アン・ヘリがお伝えしました。

(2024年8月29日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)

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