▲イラスト=UTOIMAGE

 韓国の現役軍人が女子トイレでスマートフォンを使って違法撮影をした疑いで警察に逮捕された。これに関連し、現場にいた一般市民たちがこの軍人を制圧する様子を収めた動画が公開された。動画の中で軍人は、自分を取り押さえている市民たちに向かって「放せ!」と叫ぶなど激しく抵抗していた。

 京畿道の一山東部警察署は25日、商業施設の女子トイレに入ってスマートフォンで違法撮影を行った疑い(性暴力犯罪の処罰等に関する特例法違反)で現役軍人を取り調べていると発表した。

 この軍人は25日午前1時20分ごろ、高陽市一山東区にある商業施設1階の女子トイレで、スマートフォンで女性の体を撮影した疑いが持たれている。

 軍人は現場ですぐに検挙されたが、その際に周囲にいた一般市民の協力があったことが分かった。警察によると、あるテコンドー道場の道場長から「男性が女子トイレに入ったまま出てこない」という通報があり、警察が出動して軍人を逮捕した。

 YTNが公開した検挙当時の動画を見ると、上下とも暗い色の服を着て帽子を深くかぶった軍人は、男性2人に両腕をつかまれて「おとなしくするから! 放せよ! 放せって言ってるだろ!」と叫んでいる。男性たちが「おとなしくしろ」と押さえつけると、軍人は「分かった、手を挙げて立ってるから」と言い返す。

 この過程で、「軍人がスマートフォンで違法撮影をしているところを見た」という女性の証言も飛び出した。この女性は「実際に見たということですよね?」「確実ですか?」などと周囲の人に尋ねられ、きっぱりと「はい」と答えた。

 周囲の人がスマホを出せと軍人に詰め寄っても、軍人はしらばっくれていた。「スマホを見せろ」と言われて軍人は「うん、見せてやるよ。クソッ、放せよ。放せったら」と抵抗しながら「父親に電話する」と言い出した。周囲が「いや、お父さんに電話するんじゃなくて、写真を見せればいいんだよ」と説得するが、軍人は抵抗し続けた。

 警察に通報したテコンドーの道場長は当時の状況について「今、女子トイレから出てきたのかと尋ねた。ところがその人(軍人)が『女子トイレだったかな?』と聞き返した。(女子トイレだということに)気づいてないはずがない。だからその場で取り押さえた」と説明した。

 軍人は違法撮影行為について否認しているが、警察は軍人のスマートフォンから違法撮影が疑われる内容物を発見した。警察は軍人のスマートフォンのフォレンジック(電子機器の鑑識・科学調査)などを実施する方針だ。

パク・ソンミン記者

ホーム TOP