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25年度国防予算案 3.6%増の約6.7兆円=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は27日、2025年度(1~12月)国防費として前年比3.6%増の総額61兆5878億ウォン(約6兆6999億円)の予算案を編成したと発表した。
9月2日に国会に提出される同予算が成立すれば、初めて60兆ウォンを超えることになる。
韓国の国防予算は2020年に50兆1527億ウォンとなり、50兆ウォンの大台を突破した。
国防部は「政府予算総支出が3.2%増加するなか、国防予算は3.6%増加し、増加幅が2年連続で政府予算総支出を上回った」と説明した。
同部関係者は「国防予算は総額が対外的に知られるため、周辺国の国防予算の増加も見る必要がある」とし「日本や中国などの国防予算も急増している」と話した。
国防予算のうち、軍事力運営のための戦力運営費は前年比4.2%増の43兆5166億ウォン、軍事力増強のための防衛力改善費は2.4%増の18兆712億ウォンに編成された。
◇兵士の月給200万ウォン時代に 幹部の待遇改善も
兵士の給料引き上げなど人件費の増加が戦力運営費と全体を押し上げた。
兵士の給料は、兵長基準で150万ウォンに引き上げられるほか、資産形成のための支援金が55万ウォンに引き上げられ、二つを合わせると、月205万ウォンになる。
全将兵の給与や年金に関する資金などを含めた人件費は計22兆8000億ウォンを超える。
幹部の住居施設のための予算は、49.5%増の7863億ウォンが組み込まれた。
予備役の兵士が受ける訓練で、これまでは3日間入営する兵士のみ8万2000ウォンが支給されていたが、通いで訓練を受ける場合の手当4万ウォンが新設される。
国防部関係者は「最近兵士の給料が増えたことで戦力運営費の増加幅が拡大した。来年以降は防衛力改善費が増えるだろう」と説明。来年以降、兵士の給料がさらに引き上げられる可能性については「決定されたことなない」とした。
◇韓国型3軸体系の強化を持続 KF21の量産本格化
防衛力改善費については、北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃するキルチェーン、発射されたミサイルを迎撃する韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)、北朝鮮から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う大量反撃報復(KMPR)からなる「韓国型3軸体系」の強化のための予算が投じられる。
最新鋭ステルス戦闘機F35Aの追加購入などキルチェーン構築に3兆2076億ウォン、長距離地対空ミサイル(LSAM)などKAMD構築に1兆5236億ウォン、特任旅団戦力補強などKMPR構築に6249億ウォンが投じられる。
3軸体系のサポートのための監視・偵察・指揮・統制のための戦力には7963億ウォンが投じれられ、3軸体系関連として計6兆1615億ウォンが割り当てられた。
韓国初の国産超音速戦闘機、KF21(通称「ポラメ=若鷹」)の量産には1兆1495億ウォン、レーザー対空兵器の量産には712億ウォンが投じられる。
KF21共同開発国インドネシアの分担金縮小による5000億ウォンの不足分は2026年度予算に反映される予定だ。