▲窓が破損した京畿道富川市中洞のホテル。22日にこのホテルで発生した火災で7人が犠牲になり12人が負傷した。23日午前撮影。/聯合ニュース

 7人の犠牲者を出した富川市のホテル火災は、最初に火の手が上がる際に客室のベッドのマットレスやソファーに火花が飛び、そこから火が燃え広がったことが分かった。京畿消防災難本部などが25日に明らかにした。それによると22日に京畿道富川市で起こったホテル火災の原因は810号の客室のエアコンで発生した漏電と推定されている。客室の壁掛けエアコンから火花が飛び、これが部屋のソファーやベッドなどに燃え移ったという。

 韓国防災学会の研究結果によると、ベッドのマットレスは火が広がる速度(火災成長率)がテレビの490倍、木製机の230倍、タンスの9倍速いという。

 エアコンから火花が飛んだソファーはマットレスに比べて火災成長率は半分ほどだが、客室の他の備品などよりは速い。そのためベッドのマットレスやソファーなどが今回火災が広がった大きな原因になったとみられる。

 ウソク大学消防行政学科のキム・サンシク教授は「これまで報じられた内容などから、マットレスなどに火花が飛び散ったと仮定すれば、ここから炎と煙が広がったと考えられる」との見方を示した。

 今月22日午後7時39分ごろ、京畿道富川市中洞にあるホテルで火災が発生し、それから4分後の7時43分に消防車などが現場に到着したが、火元となった810号室のある7階はすでに炎と煙が広がっていた。この火災で7人が死亡し12人が負傷した。

富川=イ・ヒョンジュン記者

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