▲今年4月6日、ソウル竜山子ども庭園内の野球場を訪れた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領。写真提供=大統領室

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は22日、在日韓国人向けの民族学校だった京都国際高校の史上初の日本全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園大会)決勝進出について、「皆さんのことが心から誇らしい。力いっぱい応援する」と述べた。

 尹大統領はこの日、交流サイト(SNS)「フェイスブック」で京都国際高校の甲子園決勝進出について言及し、「ユニホームがボロボロになるほど渾身(こんしん)の力を尽くしてプレーしている選手の皆さんの闘志と情熱に大きな拍手を送りたい」と述べた。

 そして、「私も1983年に父が一橋大学で交換教授を務めていた時、夏を日本で過ごしたが、甲子園の熱気は今もはっきりと覚えている。このように大きな大会で、学生数が159人に過ぎない韓国系の京都国際高校が決勝戦に進出したことは本当にすばらしいことだ」「皆さんの夏はこれからが始まり。野球を通じて在日韓国人社会と韓国国民に大きな喜びをくれた京都国際高校野球部と生徒の皆さんを力いっぱい応援する」とも書いた。

 学校法人京都国際学園が運営する京都国際中学校・高等学校は現在、中高合わせて全生徒数が159人に過ぎない小規模の韓国系学校だ。在校生の65%が日本人で、韓国系は30%前後だ。京都国際高校の前身は在日僑胞(韓国・朝鮮人)が民族教育のために自発的に資金を集めて1947年に設立した京都朝鮮中学だ。1958年に韓国政府の認可を受けた後、2003年に日本政府から正式に学校として認可を受けて現在の京都国際高校に名前を変えた。

 京都国際高校は今月21日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われた夏の甲子園大会準決勝で、青森県代表の青森山田高校に3-2と逆転勝ちし、決勝に進出した。準決勝で京都国際高校の選手たちが「日本海」ではなく「東海の海 渡りし」(訳注:韓国語歌詞直訳)で始まる韓国語の校歌を歌う姿はNHKを通じて日本全国に生中継された。

イ・ミホ記者

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