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指揮官に捨てられたロシア軍負傷兵が降伏、ウクライナ軍のドローンが飲料水を投下
けがを負って放置されたロシア軍の兵士がウクライナ軍に降伏し、ウクライナ軍のドローンがその兵士に飲料水を投下する様子がカメラに捉えられた。
ウクライナ防衛軍第13旅団は19日(現地時間)、公式テレグラムチャンネルで「戦場の軍人たちがロシア軍の生存と降伏を助ける方法」として動画を公開した。
動画を見ると、ロシア軍とみられる兵士が脚を引きずっている。やぶの中に倒れ込んだこの兵士のズボンには血が染み付いている。この兵士は上空のドローンを発見すると、ドローンに向かって両手を合わせているように見える。兵士はドローンが投下した飲料を飲むと、両手の親指を立てて見せ、紙を取り出して読み始めた。
第13旅団側は「ハルキウ付近で負傷したまま捨てられているロシア軍兵士をドローンによって発見した」とした上で「我々は我々自身(身内)を捨てたりしない」というロシアの言葉が偽りだということをあらためて証明した」と明らかにした。
さらに「我々はロシア軍兵士に水と指示事項を書いたメモを投下し、ドローンの操縦士はこの兵士を我々の部隊の方に案内した」「我々の兵士たちがこの捕虜に食べ物と水を分け与え、専門的な医療サービスを提供した」と説明した。
動画に映る兵士は、戦争捕虜のための特別収容所に移送されたことが分かった。第13旅団によると、この兵士は今後、ウクライナ軍に投入される予定だという。
第13旅団はさらに「我が軍はジュネーブ諸条約の規範に基づいて戦争に臨んでおり、捕虜収監者に対する人道的な待遇を実施している」と説明した。
現地メディアによると、最近ロシア軍の降伏が相次いでいるという。
14日にはクルスク地域で指揮官に捨てられた約100人のロシア軍兵士が降伏した。この時は、捕虜となった軍人約60人がロープで縛られて横たわる様子がドローンのカメラで捉えられ、その動画が公開された。
キム・ジャア記者