【ソウル聯合ニュース】韓国疾病管理庁の池栄美（チ・ヨンミ）庁長は２１日の会見で、この夏の新型コロナウイルスの流行は今月末まで続き、その後は収束するとの見通しを示した。

　池氏は今回の流行について、昨冬の流行が比較的落ち着いていたことに加え、ワクチンの接種率が低く、新たな変異株「ＫＰ．３」が広がったためと説明した。

　また、２０２０年１月から昨年８月までの致死率が０．１％だったのに対し、昨年の致死率は０．０５％と季節性インフルエンザと同程度に下がったが、重症化リスクの高い高齢者を保護する必要があると強調した。

　疾病管理庁は感染リスクの高い施設の管理や医療体制の強化、「新型コロナ感染予防規則」の周知、治療薬と検査キットの供給、ワクチン接種などにより今回の流行に対応する方針だ。

　池氏は地方自治体合同の対応チームを運営して保健所の患者管理を強化するとし、患者の増加に備えて重症度に応じた治療を受けられるよう医療体制を整えると説明した。

　また、治療薬と検査キットを安定的に供給し、変異株にも効果のあるワクチンを導入して１０月から接種を実施すると明らかにした。

　疾病管理庁は新型コロナ予防のため、マスク着用や手洗い・せきエチケットの順守、室内の換気などの規則を守るよう呼びかけた。