国際総合
風土病「エムポックス」が世界中で流行の兆し…コンゴで570人超死亡
エムポックス(サル痘)の変異型が全世界で流行の兆しを見せ、緊張が広がっている。
アフリカのコンゴ民主共和国では今年に入り、エムポックスの死亡者が570人を超えたことが分かった。
エムポックスは感染拡大の中心地であるアフリカ大陸だけでなく、欧州やアジアにも広がっている。アフリカ以外にエムポックスの感染者が出たのはスウェーデン、パキスタン、フィリピンなどだ。
コンゴ民主共和国では15歳未満の子どもが感染者全体の70%以上、死亡者の85%を占めているとされ、子どもの感染を防ぐのが急務となっている。
アフリカの風土病だったエムポックスは、2022年5月から世界各国に広がり始めた。ウイルス感染による急性の発熱・発疹性疾患だ。致死率の高い変異型のエムポックスが流行し始め、世界保健機関(WHO)は最近、最高段階の「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。