▲イラスト=UTOIMAGE

 韓国における人工知能(AI)分野の研究者数は世界の主要国に比べて非常に少ないとの調査結果が公表された。

 韓国科学技術企画評価院(KISTEP)が公表した「国家戦略技術R&D(研究開発)人材実態調査」によると、昨年末時点で韓国のAI研究者数は約2万1000人、また過去6年間に発表されたAI分野の論文数は約1万4000本だった。研究者数は世界9位、論文数は世界12位だ。

 韓国のAI論文と研究者数はこの分野で「3強」とされる中国、米国、インドに大きく水をあけられている。中国はAI分野の研究者数41万1000人以上、論文数は22万本でいずれも世界1位だ。インドは研究者数19万5000人、論文数11万7000本で2位、米国は研究者数12万人、論文数8万8000本で3位だった。

 質的に見るとその格差はさらに広がる。少ないデータを使ってAIモデルを学習させる「Few-shot学習」、コンピュータービジョン、ディープフェイク(deepfake)など新たな研究分野で最も論文数が多い上位500人の研究者に限ると米国(31.8%)が最も多く、中国(24.2%)がそれに次いで2位だ。上位500人の研究者は主要国に20人ほどいるが、韓国は5人で世界16位だ。

 昨年末の時点で韓国におけるAI関連の従事者は5万1425人と推計されている。学位別では学士3万2916人(64.0%)、修士1万2018人(23.4%)、博士4124人(8.0%)だ。昨年のAI関連職種の従事者数はAI開発者5257人、AIプロジェクト関係者793人などだが、国全体では8579人不足しているという。

パク・チミン記者

ホーム TOP