【ソウル聯合ニュース】韓国と米国は19日、朝鮮半島有事を想定した定例の合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」を開始した。29日まで実施される。今年は昨年に比べ、野外機動訓練が増えた。

 今回実施される野外機動訓練は計48回で、昨年に比べ10回多い。旅団級の大規模訓練は4回から17回と4倍以上に増える。韓国軍合同参謀本部は「北の大量破壊兵器への対応や地上・海上・空中・サイバー・宇宙などのさまざまな資産を活用した多領域作戦を実施し、いかなる挑発にも対応できる韓米同盟の能力と態勢を一層強化する」と表明。「政府の戦時対応演習や実際の訓練にも参加し、国家総力戦の遂行能力を向上させる」と明らかにした。

 北朝鮮は同演習を「北侵戦争演習」と主張し、強く反発してきた。韓国軍制服組トップの金明秀(キム・ミョンス)合同参謀本部議長は12日、北朝鮮がUFSを口実に挑発を行う可能性が高いとして、挑発には「即刻、強力に、最後まで」との原則に基づいて対抗するよう指示した。

 一方、韓国政府はUFSに合わせ、19~22日に戦時や災害など非常事態に備えた「乙支演習」を行う。同演習は年1回、全国で実施している。行政機関や公共機関など計約4000の機関から約58万人が参加する。

ホーム TOP