【ソウル聯合ニュース】韓国で新型コロナウイルスの感染再拡大の兆しがみられる中、診断キットの製造企業は急速に増加する需要に対応し、生産体制を強化している。

 これらの企業の関係者は、新型コロナによる入院患者が6月末から増加傾向に転じたことで、先月から本格的に診断キットの需要が増加していると説明した。

 医療機器メーカーのオサンヘルスケアによると、薬局で販売している新型コロナの自己診断キットの注文は今月に入り約10倍に増えた。

 ただ、このような需要に対して十分な生産能力を備えているというのが各メーカーの共通した立場だ。

 一方、新型コロナがエンデミック(一定期間で繰り返される流行)に移行したことで在庫過多となり損失を被った一部の企業は、このところの需要増加にもかかわらず在庫の拡充に慎重な姿勢を示している。

 オサンヘルスケアの関係者は「注文にだけ対応し、在庫を増やす計画はまだない」と述べた。

 食品医薬品安全処は、今月中に診断キットの需要に合わせた十分な製品供給が行われると説明した。

 疾病管理庁が医療機関220カ所を対象に調査した結果、今年の新型コロナによる入院患者数は2月第1週(875人)をピークに減少を続けていたが、6月末に増加に転じてから増え続け、今月第1週だけで861人を記録した。

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