▲10日(現地時間)、パリ五輪陸上男子走り高跳びの決勝に出場し、3回目の2メートル31に失敗してうなだれる禹相赫(ウ・サンヒョク)。写真=オリンピック写真共同取材団

 2024年パリ五輪でメダル獲得の夢をかなえられなかった禹相赫(ウ・サンヒョク、28)=京畿道竜仁市庁=が自身と共に走ってきたキム・ドギュン監督のことを思い、熱い涙を流した。

 禹相赫は10日(現地時間)、フランスのサン=ドニにあるフランス競技場で行われた2024年パリ五輪陸上男子走り高跳びの決勝に出場した。自己最高2メートル36という記録を持っている禹相赫だが、この日は2メートル31の壁を越えることができなかった。禹相赫は2メートル27で7位に終わった。

 試合後、ミックスゾーン(共同取材区域)に立った禹相赫は「今日のようにジャンプが良くない日でも試合をうまく作っていかなければならないが、そのような能力が不十分だった」と頭を下げた。そして、震える声で「すべての選手が毎シーズン、うまく跳ぶことはできない。それでも五輪を念頭に毎シーズン耐えてきたのに、このような結果に終わって残念だ」と語った。

 その上で、禹相赫は「監督のことを考えると涙が出てくる」と目を赤くした。禹相赫は2020年からキム・ドギュン監督の指導を受けるようになり、これまで共に大会に備えてきた。

 禹相赫は自分のために寄り添い、献身してくれたキム・ドギュン監督に対して、申し訳ないという気持ちを口にした。「東京五輪が終わってから3年間、私もつらかったが、監督の方がもっとつらい生活をしてきた」「私は監督が組んだ計画に従えばいいが、監督はプライベートを全て諦めて私のために力を尽くしてくださった」と言った。そして、「今日メダルを取って恩返ししたかったのに…」と涙をこぼした。

 それでも禹相赫は4年後にメダルに再挑戦する意志を表明した。

 禹相赫は「今日あらためて良い刺激を受けた。3年間一生懸命準備してきたパリ五輪は終わったが、私のジャンプの終わりではない。今日の結果はモチベーションにもなった。2028年ロサンゼルス五輪で花火を打ち上げる」と誓った。

キム・ガヨン記者

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