▲申常鉉(シン・サンヒョン)氏の回顧録「拳で花を折るか」の表紙

 「明洞皇帝」と呼ばれた組織暴力団第1世代のシン・サンサ(本名、申常鉉〈シン・サンヒョン〉)氏が10日に死去した。殯(ひん)所(出棺まで棺を安置しておく場所)にはソウル市の呉世勲(オ・セフン)市長からの敬弔旗が設置されたが、後に撤去された。

 ソウル峨山病院に10日から設置されている申氏の焼香室には「ソウル特別市長・呉世勲」「謹弔」などと書かれた敬弔旗が設置されていた。呉市長の敬弔旗の他にも金善教(キム·ソンギョ)議員などからの敬弔旗もあった。ソウル市の関係者は「呉市長の知人から要請を受け敬弔旗を送ったが、呉市長に近いスタッフもこの事実を把握していなかった」と説明した。

 しかし敬弔旗が送られた事実が伝えられると、11日午後5時23分に葬儀会場の職員が呉市長の敬弔旗を撤去した。金善教議員、鄭鎮善(チョン·ジンソン)楊平郡守、楊平郡議会議長の敬弔旗も同時に撤去された。敬弔旗が撤去されると、殯所にいた暴力団員らは「なぜ葬儀も終わっていないのに敬弔旗を撤去するのか」と抗議したという。申氏の出棺は12日午後に予定されている。

 ソウル市の関係者は「公職選挙法上、特別市・広域市の市長や道知事名義で花環などは送れないが、敬弔旗は葬儀会場に送ることができる」「(故人は)呉市長と直接の知り合いではなかったため、設置は不適切との指摘を受けて回収した。今後は敬弔旗についてより厳格に管理を行いたい」とコメントした。

ク・アモ記者、アン・ジュンヒョン記者、チャン・ユン記者

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