【ソウル聯合ニュース】韓国で新型コロナウイルス感染症による入院患者の数が4週間で約6倍増えるなど、全国で感染が拡大していることが9日、分かった。

 防疫当局は、新型コロナの治療薬の供給量を増やし、自己検査キットの需給状況を綿密に把握する一方、国民に咳エチケットや手洗いなどの予防規則を順守するよう呼びかけている。

 疾病管理庁によると、保健福祉部、食品医薬品安全処、行政安全部など関係官庁合同による対策会議が8日に開かれ、流行動向の共有や対応策の点検などが行われた。

 疾病管理庁が全国220の医療機関を対象に行っている定点把握によると、新型コロナによる今年の入院患者数は2月第1週(875人)以降、減少が続いていたが、6月末から再び増加する傾向にある。

 新型コロナによる入院患者数は7月第2週148人、第3週226人、第4週475人と増え続け、8月第1週には861人を記録し、4週間で約5.8倍に増えた。

 年齢別では65歳以上が全体の入院患者数(1万2407人)の65.2%を占め最も多かった。50~64歳が18.1%、19~49歳が10.3%だった。

 呼吸器系ウイルス感染症は主に冬季に流行するが、新型コロナは夏場にも流行してきた。疾病管理庁はこの2年の流行傾向から今月末までは新型コロナの感染者が増加すると予測した。

 国内で新型コロナの感染者が増えているのは、オミクロン株「JN・1」から派生し、広がりやすいとされる変異株「KP・3」の影響とみられる。7月にKP・3が検出された割合は45.5%で前月比33.4ポイント増えた。

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