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テコンドー女子57キロ級 世界ランク24位・金宥珍が1・2位破り韓国勢16年ぶり金メダル パリ五輪
テコンドー女子韓国代表「期待の星」金宥珍(キム・ユジン、23)=世界ランキング24位=が世界5位・4位・1位・2位を次々と撃破して波乱を巻き起こし、2024年パリ五輪で金メダルを手にした。金宥珍が獲得した金メダルは韓国代表選手団にとって今大会13個目で、2008年北京五輪、2012年ロンドン五輪に続き、過去最多の金メダル数に並んだ。
金宥珍は8日(現地時間)、フランス・パリのグラン・パレで行われたパリ五輪テコンドー女子57キロ級決の決勝で、世界ランキング2位で昨年の世界選手権チャンピオンのナヒド・キヤニチャンデ(26)=イラン=をラウンドスコア2-0(5-1、9-0)で破った。
女子57キロ級では、2008年北京五輪の林秀貞(イム・スジョン)以来、16年ぶりに取った金メダルだ。この階級ではテコンドーが正式種目に採択された2000年シドニー五輪の鄭在恩(チョン・ジェウン)、2004年アテネ五輪の張知媛(チャン・ジウォン)、2008年北京五輪の林秀貞と韓国が優勝を独占していたが、2012ロンドン大会からはメダルが一つもなかった。しかし、金宥珍がその沈黙を破ったのだ。
東京五輪で「金メダル・ゼロ」(銀1・銅2)」という屈辱を味わった韓国代表は、今回の五輪でテコンドー初日にパク・テジュンが男子58キロ級で優勝したのに続き、金宥珍も優勝を果たして既に金メダル2個を獲得、「テコンドー宗主国」のプライドを取り戻した。
金宥珍は「背が高くてスピードがあり、相手が簡単に入れない」と自らを評する。長身(身長182センチメートル)だがパワーが足りない時があり、今回の五輪前は体力をつけるため有酸素トレーニングを徹底的にした。フランスとスペインでのトレーニングではヨーロッパの選手たちと対戦して失点するという経験を積んだことも大いに役立った。
ロールモデルは「バレーボールの女帝」キム・ヨンギョンだ。金宥珍は「強いメンタルとカリスマ性を見習いたい」と語った。だが、その一方では「五輪が終わったら、思いっきり寝るのが夢。海外は大会出場でしか行った記憶しかないので、旅行で日本に行きたい」と語った。
パリ=チャン・ミンソク記者