▲イラスト=UTOIMAGE

 アルゼンチン・サッカー界の英雄、リオネル・メッシさんの別荘が赤と黒のスプレーで落書きされるという事件が起きた。環境団体の活動家らが「気候危機に対する富裕層の責任を追及する」としてこうした行動を起こしたことが分かった。

 アルゼンチン紙「クラリン」「ラ・ナシオン」などが6日(現地時間)、報じた。それによると、スペインの環境団体「フツロ・ベヘタル(FUTURO VEGETAL)」の活動家らは、イビサ島の西部にあるメッシさんの別荘の外壁に落書きをした。活動家らは英語で「地球を救え。金持ちをやっつけろ。警察をなくせ」と書かれた横断幕を持ってデモを繰り広げた。

 活動家らは、壁にスプレーで落書きをする動画をSNSで公開。さらに、ある報告書の内容を引用し「危機によって最悪の結果を経験するのは最も弱い共同体であるにもかかわらず、2019年には、世界で最も裕福な1%が最も貧しい層の3分の2に当たる量の炭素を排出した」と主張したという。

 この別荘は、メッシさんが2022年にスイスの実業家から1200万ユーロ(約19億3200万円)で購入した。メッシさんは事件当時、別荘には滞在していなかったという。メッシさんは現在、家族と共に米マイアミで暮らしている。

 この団体は昨年7月にもイビサ島にある大富豪の豪華ヨットにスプレーで落書きをし、デモを行っていた。このヨットのオーナーは米国の流通大手ウォルマートの創業者の娘、ナンシー・ウォルトン・ローリーさんだった。

キム・ガヨン記者

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