【ソウル聯合ニュース】世界文化遺産への登録が決まった新潟県の「佐渡島の金山」の朝鮮半島出身者の労働者に関する展示に「強制性」が示されていないことについて、韓国外交部は「展示内容を協議する過程で『強制』という単語が入った日本の過去の史料や展示文案を日本側に要求したが、最終的に日本は受け入れなかった」と説明した。最大野党「共に民主党」の李在汀(イ・ジェジョン)国会議員に6日に提出した答弁書で明らかにした。

 韓国と日本は佐渡島の金山の世界遺産登録を巡って長期間にわたり交渉を行い、佐渡市が運営する相川郷土博物館で強制労働に関する展示を行うことで合意。展示は7月28日に始まった。

 展示では朝鮮半島出身者の強制労働に関し、朝鮮半島で「募集」「官あっせん」「徴用」が導入され、朝鮮総督府が関与したことが明記された。ただ、「強制」が含まれた用語は使われておらず、強制労働があったことが示されていないとの指摘が出ている。

 これについて外交部は、具体的な表現がなくても展示内容を通じて強制労働に関する歴史を全体的に把握できるとの立場を示した。

 韓国は「強制」の文字が入る形の展示を要求したものの、日本が受け入れず「強制性」が示される形での展示で両国が合意したものとみられる。

 一方、外交部の李在雄(イ・ジェウン)報道官は禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長が同問題を巡る日本との交渉内容を公開するよう求める声明を発表したことについて、この日の定例会見で「内容をよく検討し、必要な部分については今後国会側に説明していく」と述べた。

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