【TV朝鮮】(アンカー)

 独自報道です。韓国が、じきに原子力潜水艦を持つことができそうです。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代から配備を推進してきましたが、同盟国である米国が友好的ではなく、原子力推進のための燃料であるウラニウムを確保するのが難しくて毎回白紙になっていました。ですが、原子力潜水艦のエンジンである小型原子炉の開発のために来年、陸上試験場を作る計画であることが確認されました。ユン・ドンビン記者の独自取材でお伝えします。

 (記者リポート)

 慶尚北道慶州市甘浦邑一帯に来年竣工予定の、文武大王科学研究所です。

 2021年に韓国政府は、ここで民間船舶用小型原子炉を開発すると発表しました。

 TV朝鮮の取材の結果、民間船舶用のほかにも軍当局や防衛関連企業が原子力潜水艦用小型原子炉の開発も進めていることが把握されました。

 韓国政府の消息筋は「原潜のエンジンである小型原子炉開発のための陸上試験場が、文武大王研究所に入る」とし「原潜用小型原子炉を2030年代初めまでに開発する計画」と伝えました。

 文在寅(ムン・ジェイン)政権時代にも米国と原潜配備について話し合いましたが、燃料に使われるウランの確保が鍵だった、と伝えられています。

 原潜用小型原子炉は、ウランの濃縮度が19.75%の低濃縮燃料を使用するといわれています。

 濃縮度が20%を超える高濃縮燃料は核兵器製造に使用され得るので、国際原子力機関、IAEAの査察を受けなければなりませんが、低濃縮燃料は対象から除外されます。

 (チョン・ボムジン/韓国原子力学会長)

 「ウラン235の濃縮度が20%以下の核燃料については、研究用原子炉でも使用することができ、商業用として使用する上でほとんど支障はありません」

 最近、米国のインド太平洋軍司令官が韓国の原潜配備について公に賛成の立場を表明するなど、米国が友好的なスタンスを示しており、低濃縮ウランの供給源確保にも一部進展があると伝えられています。TV朝鮮、ユン・ドンビンがお送りしました。

(2024年8月5日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)

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