国際総合
未成年者に対する強制わいせつで韓国バスケ界から永久除名された朴明洙氏、女子バスケ中国代表コーチになっていた パリ五輪
過去に未成年者に対する強制わいせつ事件で韓国のバスケットボール界から永久除名された朴明洙(パク・ミョンス)元監督(62)が2024年パリ五輪でバスケットボール女子中国代表チームのコーチリストに入っていることが確認された。
国際バスケットボール連盟(FIBA)が5日に発表した2024年パリ五輪出場選手リストによると、中国代表チームのコーチ陣に「MyungSoo Park(朴明洙)」という名前がある。五輪予選トーナメントの日程を告げるFIBA公式ホームページでも、朴明洙元監督と中国代表チームの選手たちが一緒に撮った団体写真などが見られる。
朴明洙元監督は1988年から指導者の道を歩み、2004アテネ五輪時にバスケットボール女子韓国代表チームの監督を務めた。しかし、2007年4月にキャンプで訪れた米カリフォルニア州のホテルの部屋で未成年の所属チーム選手を呼び出し、2度にわたって強制わいせつ行為に及んだとされている。
同年、検察は朴明洙元監督を性暴力犯罪の処罰および被害者保護などに関する法律違反で逮捕・起訴し、1年6カ月刑を求刑した。朴明洙元監督は被害者と和解に至らず、一部選手が元監督の厳罰を求める嘆願書を提出した。
裁判所は、朴明洙元監督が当時、酒に酔った状態だったことに言及、韓国のバスケットボールの発展に寄与し、深く反省していることなどを理由に、懲役10カ月・執行猶予2年という有罪判決を言い渡した。朴明洙元監督は懲役は免れたものの、韓国バスケットボール界から永久除名され、その後しばらく姿を消していた。
朴明洙元監督が中国代表チームと同行した大会は今回が初めてではないようだ。2022年FIBAオーストラリア女子バスケットボール・ワールドカップ最終予選を皮切りに、昨年行われた杭州アジア大会でも中国代表チームのベンチに座っていた。
ムン・ジヨン記者