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柔道女子57キロ級決勝で許海実に反則勝ち、出口クリスタが誹謗中傷に苦言 パリ五輪
2024パリ五輪の柔道女子57キロ級決勝で、韓国代表の許海実(ホ・ミミ、21)を破って金メダルを獲得したカナダ代表の出口クリスタ(28)が、SNS(交流サイト)での誹謗中傷による苦痛を訴えた。
出口は1日、自身のSNSに「コメント欄を見ていて悲しくなる」とつづり、行き過ぎた誹謗中傷コメントを批判した。
出口は「注目している選手をかばう気持ちは分かります」とした上で「私が戦ってきた相手にも申し訳なく思う」とつづった。その上で、どこの国の選手や人々もこのような不毛な争いを歓迎しないとして「ネガティブな意見を持つなということではなく、相手が悲しくなるような言葉の矢をわざわざ放たなくてもいいんじゃないでしょうか」と投げ掛けた。
出口は「どの選手も最善を尽くしたし、畳に立った人たちは互いにリスペクトしてベストを尽くした」「応援してくれた皆さまにもそうしてもらえるとありがたい」とつづった。
先月30日の決勝戦で出口が許海実に反則勝ちを収めると、一部の韓国人らが出口のSNSに「資格がない」「審判に感謝しろ」などの誹謗中傷コメントを書き込んだ。決勝で許海実が「偽装攻撃(技のかけ逃げ)」で連続で指導を受けたため、その判定に納得がいかなかったことが出口への批判につながったのだ。出口は試合後のインタビューで「もっといい柔道をするために、私たちが変わるべき部分があると思う」と語った。
カン・ウソク記者