【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル西部警察署は３１日、同じマンションの住民を日本刀で殺害したとして、３０代の男を殺人容疑で緊急逮捕した。

　男は前日午後１１時半ごろ、たばこを吸いに外に出た４０代の男性を刃渡り７５センチの日本刀で殺害した疑いがもたれている。

　警察の取り調べに対し、男は「被害者が自分を尾行するスパイだと思った」と供述した。

　被害者は散歩中に男とすれ違ったことがある程度で、個人的な親交はないという。

　大企業に勤めていたこの男は、普段からマンション内で大声を上げたり暴言を吐いたりし、警察が出動したこともあった。

　男は今年１月に装飾用の目的で当局から刀剣所持の許可を受けていた。銃砲火薬法により、心神喪失者や薬物・アルコール中毒者、精神疾患者は刀剣類を所持することはできない。犯行当時、酒は飲んでいなかった。

　警察は、男が薬物の簡易検査を拒否したため、捜索令状を取って毛髪鑑定を行うことを決めた。また、３１日に逮捕状を請求する方針だ。