経済総合
サムスン電子の営業益15倍 半導体がV字回復=4~6月期
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が31日発表した4~6月期の連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は10兆4439億ウォン(約1兆1500億円)で前年同期の14.6倍を記録した。人工知能(AI)市場の拡大に伴う半導体メモリーの需要回復と価格上昇などにより半導体部門の業績が大幅に改善し、業績全体をけん引した。
4~6月期の営業利益は、韓国金融経済情報メディアの聯合インフォマックスが取りまとめた市場予想の10兆2866億ウォンを1.5%上回った。四半期ベースの営業利益が10兆ウォンを超えたのは、2022年4~6月期(10兆8520億ウォン)以来7四半期ぶり。
売上高は前年同期比23.4%増の74兆683億ウォン、純利益は同471.0%増の9兆8413億ウォンだった。売上高は2四半期連続で70兆ウォン台を記録した。
部門別にみると、半導体事業を担うデバイスソリューション(DS)部門は営業利益6兆4500億ウォン、売上高は28兆5600億ウォンだった。
デバイスエクスペリエンス(DX、モバイル・家電)部門は営業利益2兆7200億ウォン、売上高42兆700億ウォン。
スマートフォン(スマホ)事業などを手掛けるモバイルエクスペリエンス(MX)部門は、季節的な不需要期が続き、新モデルが発売された1~3月期に比べ売上高が減少した。フラッグシップスマホ「ギャラクシーS24」シリーズは4~6月期と上半期(1~6月)の出荷量・売上高がいずれも前年比2桁成長を達成した。
サムスン電子の4~6月期の設備投資額は12兆1000億ウォンで、このうち半導体が9兆9000億ウォン、ディスプレーが1兆8000億ウォンを占めた。