▲写真=UTOIMAGE

 ある夫婦が住むマンションの部屋に誰かが侵入し、トイレに盗撮カメラを設置していたことが分かった。同じ階に防犯カメラがないこともあって捜査の手がかりがなく、3カ月間にわたる捜査にもかかわらず犯人は捕まっていないとのことだ。

 これは、写真交流サイト(SNS)「インスタグラム」を利用しているAさんが先日、「最近フィードをアップできていなかった理由」というタイトルで投稿したものだ。Aさんは3カ月前、弟夫婦と一緒に普段より約3時間早く帰宅した際、トイレに設置されているカメラを見つけた。家に弟夫婦が来るので、便器がきれいかどうか確認しようと便器カバーを上げたところ、カバーのすき間にライトが点滅している黒い四角形のカメラが設置されていた。カメラはシャワーブースの方向に向けてあったという。韓国の家は一般的にトイレとバスルームが同じスペースにある。

 Aさんの夫は朝いつも便器を確認し、掃除もよくしているが、カメラを発見したのは今回が初めてだった。Aさんは「私が外出していた時にこっそり侵入されたことは確かだ。午前にジムに行って1時間ほど家を空け、帰ってきからシャワー浴びて出勤するが、いつ侵入されたのかははっきり分かっていない」「犯人はカメラを置いて出て行った後、私が帰ってくる前にカメラを回収しようとしたものの、私が普段より早く返ってきて、弟夫婦が一緒に来たので回収できなかったようだ」と推測している。

 警察の捜査に難航している。Aさんが住んでいるマンションの部屋の同じ階には防犯カメラがなく、犯人の姿が確認できなかった。カメラは指紋が残りにくい素材で、カメラのメモリーチップも損傷を受けており、復旧できていない。侵入の痕跡を確認しようと科学捜査チームまで来たが、現在まで捜査機関は犯人を捕まえることができていない。Aさんは「警察も驚くほど謎が多く、捜査は困難を極めた。担当刑事が直接、マンションを調べるなど頑張ってくださったが、知能犯なので手がかりを見つけるのは容易でない」と書いた。

 Aさんはこの件が発覚した後、円形脱毛症になるなど、心労が募ったという。Aさんは「家が安全な場所ではないとの思いから、つらい日々を過ごした。このようなことがあると知るだけでも、いっそう気をつけるようになる。こうしたことがもう起こらないよう願う気持ちから、危険にさらされるかもしれないが、絶対に知らせたいと思って勇気を出して知らせた」と述べた。Aさんは特に、外通路のあるマンションに住んでいたり、一人暮らしをしていたりする人々に対し、「タッチパネル式電子錠は押す前に周囲を確認し、押した後は必ず指紋をふき取らなければならない。ドアの前にカメラ設置するのも安全な方法だ」と呼びかけた。

イ・ヘジン記者

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