国際総合
パリ五輪選手村でアルゼンチン選手が公開プロポーズに成功、チームメートも祝福
2024年パリ五輪の開幕を翌日に控えた選手村で、アルゼンチン代表の男女選手にメダルと同じくらい価値の高いプロポーズの瞬間が訪れた。
パリ五輪の公式サイトが25日(現地時間)に明らかにしたところによると、パリ五輪の選手村で、アルゼンチンの男子ハンドボール代表、パブロ・シモネ選手(32)が同国の女子ホッケー代表マリア・カンポイ選手(33)にプロポーズ。二人は2015年から交際をスタートさせ、16年リオ五輪にも共に出場した。オリンピック委員会は「二人が共に(五輪で)初めて試合に出場してから8年がたち、二人の関係が次の段階へとステップアップすることになったが、愛の都市であるパリはそのステップアップにとって理想の舞台だった」と説明した。
プロポーズは二人のチームが共に集まって団体写真を撮影した後、劇的に実現した。シモネ選手はチームメートらが見守る中、ひざまずいてカンポイ選手に指輪を差し出した。カンポイ選手は突然のことに驚いたが、すぐに喜んでプロポーズを受け入れた。チームメートらは一斉に歓喜の声を上げた。二人は熱い抱擁を交わし、その場でキスをした。
アルゼンチンの男子ハンドボール代表と女子ホッケー代表は今大会にそろって出場する。昨年、チリのサンティアゴで行われた南北アメリカ大陸による総合スポーツ大会「パンアメリカン競技大会」で、両チームとも総合優勝を果たし、五輪出場権を獲得した。
この大会で、カンポイ選手が所属するホッケー代表は決勝戦で米国を苦戦の末に破って優勝した後、ロッカールームに戻ると、シモネ選手が属するハンドボール代表も金メダルを獲得したというメッセージを受け取った。カンポイ選手は「ロッカールームに戻ると、パブロが私にメッセージを残してくれていた。私は何も知らなかったので、メッセージを受け取って勝利の喜びが2倍になった」「シモネのチームも私たちのように非常に苦戦するだろうと予想していたので、彼らがチャンピオンになって本当に素晴らしいと思ったし誇らしかった」と話した。
カンポイ選手は2020年東京五輪(21年開催)には出場できなかった。今回のパリ五輪はカンポイ選手にとって最後に五輪になる可能性が高い。カンポイ選手は「シモネとは十分に話し合い、私は可能な限り最高の形で自分のキャリアを終わらせると決意した」と話した。そんなカンポイ選手にとって、シモネ選手のプロポーズはパリ五輪の開幕を美しく彩った。
イ・ヘジン記者