▲イラスト=UTOIMAGE

 英国馬術界のスター選手、シャーロット・デュジャルダン(39)が、五輪開幕目前で出場資格を失った。過去に馬をむちで何度もたたくなど虐待していた映像が公開され、物議を醸したからだ。BBCなど外信が23日(現地時間)、報じた。

 報道によると、デュジャルダンは国際馬術連盟(FEI)から臨時資格停止処分を受け、パリ五輪に出場できなくなった。先ごろ浮上した馬虐待疑惑が事実だったことが分かったためだ。デュジャルダンが出場できなくなったことに伴い、国際オリンピック委員会(IOC)選手代替規定に則って予備選手のベキー・ムーディが繰り上がり出場する。

 デュジャルダンは2020年、個人の練習場で学生選手に馬術を教えている時、馬が脚を高く上げないとの理由で馬を虐待した。学生選手側は「デュジャルダンが長いむちで1分間に24回も馬をたたいた」「まるでサーカスの象を扱っているようだった」と証言した。

 この虐待行為は学生選手側が関連映像をFEIに提出したことで発覚した。デュジャルダンはこの日、インスタグラムに投稿した謝罪文で「私の誤った判断だった。FEIの調査が進んでおり、調査期間中に行われるパリ五輪など全ての大会を諦めることにした」「弁明の余地はない。恥ずかしい」とつづった。

 デュジャルダンは五輪だけで金メダルを三つ獲得した世界的な馬術スターだ。2012年ロンドン五輪の馬場馬術では個人戦・団体戦で金メダル、16年リオデジャネイロ五輪では個人戦で金メダル、団体戦で銀メダル、20年東京五輪(21年開催)では個人戦銅メダル、団体戦銅メダルと五輪で計六つのメダルを獲得した。

 今回のパリ五輪でも有力な優勝候補に挙げられ、英国選手団の開会式旗手候補にもなっていた。仮に今回メダルを獲っていれば、自転車競技のローラ・ケニー(金メダル5、銀メダル1)を上回り英国の女性として五輪での最多メダル獲得記録を樹立するところだった。

ムン・ジヨン記者

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