電気自動車(EV)で日本の乗用車市場に進出した現代自動車が、今度はEVバスで日本の商用車市場に参入する。

 現代自は18日、鹿児島県でバス事業を展開するいわさきグループにEVバス「エレクシティタウン」を5台、来年初めまでに納入する契約を締結した。「エレクシティタウン」の正式発売は今年第4四半期(10-12月)を予定している。車体は全長9メートルで容量145kWh(キロワット時)のバッテリーと電気モーターを搭載し、1度の充電で最大220キロ走行することができる。

 いわさきグループは、1993年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界自然遺産に登録された屋久島でこのバスを運行する予定だ。屋久島はその素晴らしい景観から「洋上アルプス」と呼ばれている。日本列島の南西端に位置し、面積は504平方キロメートル(済州島の約4分の1)。海抜1万メートル以上の山々に亜熱帯と亜寒帯という気候帯が同時に存在するため、多様な植物の生態系が構成されており、樹齢数千年の屋久杉に覆われた森や湿地など独特の自然環境が形成されている。

 現代自は今後、日本のエコ商用車市場をさらに積極的に攻略する計画だ。トヨタなど日本の主要自動車メーカーのほとんどはEVバスを生産しておらず、日本のEVバス市場に参入しているのは中国の比亜迪(BYD)など一部の海外メーカーに限られている。現代自は日本のEV市場の状況を見ながら、エレクシティタウンに続く新たな商用EVモデルの投入を検討する予定だ。

鄭漢国(チョン・ハングク)記者

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