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現代自動車のEVバス 世界自然遺産の屋久島で運行へ
【ソウル聯合ニュース】韓国・現代自動車が初めて電気自動車(EV)バスを日本に供給する。
現代自動車は23日、東京都内のホテルで日本の岩崎産業(鹿児島市)と18日に中型EVバス「エレクシティタウン」5台の購入意向書を締結したと発表した。
岩崎産業は鹿児島県を中心に観光・交通事業を手掛ける企業で、同意向書は本契約に先立ち、一部の具体的な契約条件を除いた大枠での相互合意事項を定めたものをいう。
エレクシティタウンは今年10~12月期に発売され、現代は来年1~3月期までに計5台を岩崎産業に供給する。現代が日本にEVバスを供給するのは今回が初めて。
岩崎産業が購入する同バスは世界自然遺産に登録されている屋久島で運行される。
岩崎産業の岩崎芳太郎社長は、日本では中国製のEVバスも販売されているが、品質信頼度の高い現代自動車のEVバスを選択することになったとし、今後屋久島を運行する車両はすべてEVに交換する計画と述べた。
エレクシティタウンは全長約9メートルの中型低床EVバスで、容量145kWh(キロワット時)のバッテリーと最高出力160kW(キロワット)のモーターを搭載する。航続距離は220キロ以上になる予定だ。
今年5月には屋久島のバス路線で最も険しい二つのコースを使った走行テストが行われた。
現代は業界最高レベルのアフターサービスを提供するためにも努力している。95%以上の部品を2日以内に納品できる在庫管理システムを整備し、現地の保険会社と協力して頻繁に損傷する部品については交換費用の一部を一定期間、免除する案を検討している。
現代は今後、エレクシティタウンに続き、日本でEV商用車の販売も進めていく方針だ。現代は2022年の「アイオニック5」を皮切りに、日本でEVを販売しているが、乗用車のみ扱っている。
現代の関係者は「世界自然遺産に選ばれた屋久島に現代が日本で初めて販売するEVバスであるエレクシティタウンを供給することになり、さらに意味深い」とし「EV化を先導するブランドとしての地位を固め、EVモデルの発表を続け、現地の顧客に合わせたEVライフの価値を提供すると同時に、日本の温室効果ガス排出量削減政策にも寄与するよう努力する」と述べた。