政治総合
暴露発言に党内から猛反発、逆風にさらされた韓東勲候補が謝罪「慎重さ欠いた」 韓国与党代表選
【TV朝鮮】(アンカー)
韓国与党・国民の力の党代表選で、韓東勲(ハン・ドンフン)候補が羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)候補の「公訴取消要求」発言を公表したことについて、「慎重さに欠ける発言だった」と謝罪しました。騒動になった翌日の謝罪です。高位公職者犯罪捜査処(公捜処)法など共に民主党の強行処理を阻止しようとした当時の自由韓国党(現:国民の力)の闘争を非難したも同然で、これに対し国民の力の党内から反発の声が上がったことや、党大会の党員投票があと一日に迫っていることも影響したものとみられます。イ・チェリム記者がお伝えします。
(記者リポート)
「ファストトラック(迅速処理案件)」衝突事件は2019年、当時の自由韓国党が公捜処法や選挙法改正案の処理を阻む過程で、共に民主党議員らと物理的に衝突して発生しました。
「憲法守れ! 憲法守れ!」
この過程で国会先進化法に違反したとして現・国民の力の前議員・現議員24人と補佐陣3人が起訴され、裁判を受けています。
その中の1人、尹漢洪(ユン・ハンホン)議員は議員たちのグループチャットに「今後は誰が党のため先頭に立つというのか」と書き、韓東勲候補の「ファストトラック公訴取消要求」公表を批判しました。
これに対して、「野党との闘争の先鋒(せんぽう)に立った、同じ党の議員を見下している」などと約20人が共感を示したとのことです。
(尹錫悦〈ユン・ソンニョル〉大統領に近い)親尹系の李喆圭(イ・チョルギュ)議員や金起炫(キム・ギヒョン)元代表らの公開批判も相次ぎました。
(羅卿ウォン /国民の力党代表選候補)
「言うべき言葉と言ってはならない言葉に対する分別がないようです。ゴタゴタが続いているのではないでしょうか」
親尹系だけでなく、(尹大統領とは距離を置いている)非尹系の一部からも「不適切だった」という批判が上がったため、韓東勲候補は「慎重さに欠けた」と謝罪しました。
(韓東勲 /国民の力党代表選候補)
「とにかくおわびします。言うべきではなかったと思いました。その点について慎重さに欠けたことを申し訳なく思います」
明日からは四日間にわたる責任党員投票が始まります。
1回目の過半数得票を目指している韓東勲候補ですが、この失言は今回の党大会終盤の変数として浮上しています。TV朝鮮のイ・チェリムがお伝えしました。
(2024年7月18日 TV朝鮮「ニュース9」より)