【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は18日、科学技術情報通信部の長官候補に劉相任(ユ・サンイム)ソウル大教授(材料工学)を指名した。

 長官候補は国会の人事聴聞会を経て正式に任命される。

 一方、民主平和統一諮問会議の事務処長(次官級)には北朝鮮の元駐英公使で前国会議員の太永浩(テ・ヨンホ)氏(60)を任命した 。脱北者が韓国の次官級に任命されるのは初めて。民主平和統一諮問会議は南北統一政策に関する大統領諮問機関で、議長は大統領が務める。事務処長は議長の指示を受け、事務を総括する。

 太氏は2016年に韓国に亡命。20年の総選挙でソウル市内の小選挙区から出馬し、当選した。尹政権発足後、与党「国民の力」の最高委員、国会外交統一委員会の幹事などを務めた。今年4月の総選挙でも立候補したが、落選した。

 大統領室は太氏について、「北の実状に関する生々しい経験を持つとともに、国会外交統一委員会で活動するなど専門性を備えている」として、「自由民主主義に基づいた平和統一政策の策定を支援し、国内外の支持を引き出せる適任者」と紹介した。

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