▲イラスト=UTOIMAGE

 マンションに住む新婚夫婦が、上の階の住民による騒音に悩まされていることをSNS(交流サイト)で訴え、ネットで論議を呼んでいる。上の階の住民が掃除用のはたきのような棒でベランダの窓ガラスをたたくなど、理解できない行動を取っているというのだ。夫婦はこの住民を警察に告訴した。

 この話が知れ渡ったのは、新婚女性Aさんによるインスタグラム投稿がきっかけだった。Aさんは先ごろ「我が家に監視カメラを設置した理由」と題する動画を投稿し、引っ越してきた翌日から上階の住人によるあり得ない行動によって騒音被害を受けていると主張した。Aさんは「マンション最上階のすぐ下の階に住む我が家。結婚後の新居として選んだ初めての家なのですが、引っ越してきた翌日から上の家が毎日、朝も夜も明け方もずっと窓をたたいているんです」として「意図的な騒音もひどくて、毎日のように家具を引きずる音やわざと物を落とす音がして気が狂いそうでした」と明かした。

 Aさんが公開した動画には、上階の住民がはたきのような棒でAさんの家の窓ガラスを何度もたたく様子が映っている。Aさんが翌日に撮影した動画にも何度も映っており、上階の住民はこのような行為を繰り返しているとみられる。

 深夜でも同じような行為が繰り返されるため、妊娠中のAさんは十分な睡眠も取れず、恐怖に陥った。Aさんは「明け方の4時ごろでも窓ガラスをたたいています。とても驚いたし怖くなってすっかり目が覚めてしまい、全身が震えています。本当に、これからどうやって暮らしていけばいいんでしょうか。今はぐっすり眠れなくて、1時間ごとに起きています。とても怖いしつらい」とつづった。さらに「来月には出産するので良いことだけを考えるべきなのに、子どもが生まれてもどうやって生活すればいいのかと考えると怖い」と心配な気持ちをつづった。

 Aさんはこの件をマンションの管理事務所に何度か伝えたが、管理事務所側が上階の住民に連絡して部屋を訪問しても、絶対にドアを開けないのだという。さらに、夫婦の部屋に以前別の人が住んでいた時も、上階の住民は同じ行為をしていて、管理事務所側が訪問しても全く応答がなかったというのだ。

 Aさんが上の家を訪れて「窓ガラスをたたく行為によってとても驚かされ、怖いです。私たちにとっては本当に恐ろしい行為なので、やめてください」とドアにメモを貼ったところ、数時間後にそのメモがそのままAさんの家のドアに貼り付けられていた。Aさんは「管理事務所の連絡に応じない時から感じてはいたけど、これは明らかに故意にやっている行為で、我が家の前まで来ているということを考えると鳥肌が立ってますます怖くなりました」とつづった。

 Aさんは最終的にこの件を警察に通報した。しかし、上の住民は警察が呼び鈴を鳴らしてもドアを開けず、警察はドアを強制的にこじ開けることができないため現場で打つ手がなかったという。Aさんがこれまで撮りためた動画を確認した警察は「告訴すれば捜査ができるので告訴の手続きをした方がいい」と勧めた。Aさんは出産を控えており上の住民とも円満に問題を解決したかったため、告訴は気が進まなかったが、他に手立てがないため現在は告訴を進めており、引っ越しも考えているという。

 この問題について、ネットでは「別の所に引っ越したほうがいいと思う。そういう奴らがどう出てくるか想像がつくのに、下の階に住み続けるなんてできない」「あんなことをするなんて、上の住民は精神的に問題があるんだろう」「(夫婦の部屋の)大家さんもそういう大きな問題があることを知っていただろうに、妊婦に家を貸すなんてひどいな」「大家側と不動産業者もこの問題を知っていたのなら、引っ越し代を請求した方がいいよ」「ストレスを我慢している間、おなかの赤ちゃんに申し訳ない気持ちになっただろうね。妊娠中にストレスを感じるのはよくないから、解決するまで実家にでも帰っていたほうがいいと思うよ」「告訴はそんなに難しくない。弁護士費用を払ってでも訴訟を起こした方がマシだ」などの反応が見られた。

イ・ヘジン記者

ホーム TOP