▲ソウル汝矣島の国会本会議場で行われた政府に対する経済分野での質疑に出席し、同僚議員らと打ち合わせする韓国野党・国民の力の秋慶鎬(チュ・ギョンホ)院内代表。3日午後撮影。/聯合ニュース

 韓国野党・共に民主党の金秉柱(キム·ビョンジュ)議員は2日、与党・国民の力の議員らに対し「頭がおかしい」と発言し、これに与党が反発したため国会での質疑が大混乱に陥った。金秉柱議員は韓悳洙(ハン・ドクス)首相に対して現政権の外交方針を問いただす際にこの言葉を使った。金秉柱議員は「頭がおかしい国民の力の議員たちは論評で韓米日同盟と表現した」「本当にひどいくらい頭がおかしくなった。独島に対する領土的な野慾(分不相応な欲望)を持つ国とどうやって同盟するのか」と批判した。

 金秉柱議員が問題視した論評は、国民の力の扈准錫(ホ・ジュンソク)報道官が6月2日に出したものだ。扈報道官は北朝鮮による汚物風船を批判し「北朝鮮による相次ぐ低劣な挑発行為は韓米日同盟をより強固にするだけだ」「今日韓米日の国防相が集まり北朝鮮の脅威に対処するため3カ国による安保協力について話し合う予定だ」と述べた。その際に扈報道官が「韓米日同盟」という言葉を使ったのは事実だ。

 国民の力は「韓米日安保協力を強調するための表現だ」と弁明したが、与党内部からも「もっと慎重に言葉を選択すべきだった」との指摘も相次いでいる。国民の力のある関係者は「国家間の同盟関係は条約が根拠になるが、日本とは条約に基づく同盟関係はない。そのため韓米日は3カ国首脳会議の際にも『韓米日同盟』ではなく『韓米日安保協力』という言葉を使う」とした上で「韓日関係の現状を考えれば確かに表現は適切ではなかったようだ」と述べた。

 混乱を受け国民の力の秋慶鎬(チュ・ギョンホ)院内代表は同日記者団の取材に応じた際「今後そのような部分には正確な表現を使いながら(報道官の論評を通じて)意見を出したい」とコメントした。扈報道官も「『韓米日軍事協力』が正確な表現だ」と述べた。昨年8月に米国で行われた韓米日3カ国首脳会議を前に、政界から「『準安保同盟』レベルの3カ国協力体発足に合意するのでは」との見通しが出たが、これについて韓国大統領室は「韓国と米国、米国と日本は同盟関係だが、韓国と日本はそのような関係ではない」「同盟と言う場合、それは一方が攻撃を受ければ自動的にもう一方が参戦する関係だ。米国と日本は同盟関係だが、韓国と日本はそのような関係ではない。そのため韓米日安保同盟という言葉は論理的に正しくない」との立場を明確にしてきた。

朴国熙(パク・ククヒ)記者

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